ブラック企業から残業代を請求!経験者が明かす実態と回収手順
今日は、以前働いていた甚だしいブラック企業から残業代を請求したことを書きます!
ブラック企業を知らなかった無知な自分
新卒で大手に入り、1分の残業をするにも上長からの許可が必要だった世界で生きていたので、ブラック企業がこの世に存在することをあまり認知していませんでした…
そんなぬくぬく状態で過ごしていたので、 若かりしまちょまる青年は、もっと働きたい!!! Work as Lifeという生活をしたい!!! なんて考えて、個人事業をやっているオジサンのもとに飛び込みました。 そこから3社連続で痛い目を見て、現在に至るわけです。
とりわけ、ひとつ前の会社が特にアウトでした。 個人事業の会社は、自分から志願してブラックな働き方に飛び込んだ節があるし、 映画館は、残業代は出るけど、とにかく賃金が低い。これも自分が悪い。
前職は、上記2社での経験があったので、面接の際も入社前のメールでも残業時間や残業代についてしっかり確認をしていました。 残業は少ないし、年次関係なく自由に帰れるし、 残業代も出る。 という事前情報と雇用条件の下、入社しました。
ブラック企業の実態
まず、入社してやばくないか?と思った点は、タイムカード等の勤怠管理が一切なかったこと。さすがに、こんな会社は初めてでした…
疑いを抱きつつも、入社して1か月ほどは研修ということもあり、 残業なしで帰宅できました。 ところが2か月を超えたあたりから、朝と夜合わせて一日3時間ほどの残業がデフォルトになり、多い日では5時間なんてことも。。。 しかも、残業代はみなしでそれを超えても支給はなし。 入社してから知ったことですが、この会社は家族経営かつ、社員も幼馴染や遠い親戚とその友人が社員の半分ほどという、内輪の雰囲気が完成しており、残業代がなくてもみんな家族で仲良しだし!楽しいじゃん!という感じでした… 残業代は出ないけど、営業成績を出せば、数百万単位でボーナスが出るからね。という報酬制度でしたが、それは違うだろと思いながら、耐え忍ぶ毎日でした。
これを読んだ方は、支給がないなら早く帰れば?と感じると思いますが、 それができなかった… 営業職なので、自分の出した利益がいつでも見れる中で、利益を出していない人がばっこし稼いでいる上司より早く帰ることはNGという暗黙の了解があったんです。 一人だけ、売り上げがないのに早く帰る人がいましたが、 この人は会社に居場所がないくらいの状態でした。 (彼に居場所がない原因はそれだけではないですが…)
気の弱い僕は、上司が早く帰る彼の悪口を言っている姿にビビり、 利益がないうちは人の仕事を手伝うんだぞ~という言葉を真に受けて、 上司が残っている時は、一人一人に何か自分にできることはないか?と確認して、それでも何もないなら帰る。というスタイルで2年ほど過ごしていました。 たまに、早く帰りたくてさっと帰ろうとすると、 取締役がふざけ半分?の口調で、えー帰るの?まだ俺の仕事たくさんあるけど?と言ってきて、これが気にしいのまちょまるとして、本当に辛かった。 それで結局残業に巻き込まれることもしばしば。
そんな生活の中で、子どもが生まれた上司が生まれた当日から働いている姿にドン引きし、 早く帰る嫌われている先輩が産休育休を拒否されたことを聞いて、 もうこんなところいたらだめだ!!と思い、現職に転職をしました。
転職することを決めてからの職場の疎外感と言ったら、とんでもなかった。 さすが家族経営。 次も営業やります~というと、お前は営業に向いてないとか、 この会社でやっていけないなら、これからはいばらの道だからな?とか ひどいことを言われる日々。 一応、在職中の成績は、7年目の先輩を越えるくらいは稼いでたし、 新規もかなり開拓したのに、これまではなんだったんでしょう? と悔しさを感じつつ、退職確定後のボーナスもしっかりもらえたら、 反撃はしないようにしようと思ってました。
ところが、ボーナスもあり得ない程減給されていたので、 反撃を決意しました。
残業代回収の手順
一回も使用していなかった有休を消化している期間、 残業代回収の戦略を考え、実行しました。
その流れはこちら↓
・メールのデータを持っておく
・インターネットで対応を調べる
・請求書の作成
・労基署に電話
・請求書の送付
・メールのデータを持っておく
これがかなり重要。本来なら、退勤時間に毎回メールを飛ばしておくべきでしたが、僕はそれをしていなかったので、業務メールのデータから残業時間を算出しました。
・インターネットで対応を調べる
まず、そもそも自分が残業代請求の対象になるのかを調べました。僕の場合は、もちろん対象。
・請求書の作成
ネットで調べて、計算式を確認して、メールの送付時間と自分の給与を確認したうえで、式に埋め込みました。 そこで、みなし残業の計算が最低賃金以下の賃金×時間で算出されていたことが発覚し、怒りで震えながら、スプレッドシートで請求書を作成。 漏れなく、最低賃金との差分も請求書に盛り込みました。
・労基署への電話
自分のやっていることの方向性や請求書の計算、通知書の文言を確認しました。 電話で数回確認しましたが、かなり丁寧に教えてくれるので、 残業代を請求する際は、絶対に頼ってください!
・請求書の送付
全て準備が整い、心臓バクバクで近所のポストに投函
流れはこんな感じ。 使用したスプレッドシートはこちら↓
活用できそうな方は、ファイル→コピーして保存 で作成してみてください!
残業代が振り込まれるまで
投函後、輩な社長から恫喝の電話がないか? 家に何かされないか、ドキドキしながら過ごしていました。
結局、女性の取締役からメッセージがあり、 情に訴えかけられましたが、毅然とした態度で返信。 後日、社労士から請求額満額支払いの通知があり、無事に回収しました。
まとめ
今回、回収できた要因は、メールでの証拠を残していた点。 また、企業側としては、残業代以外にもそもそも打刻がない等、 訴えられたらまずいことが多くあったため、お金を払って解決に至りたかったのだと思います。 本来ならもっと残業をしていたので、 こんなことになるなら、出勤、退勤時のメールを徹底しておけばよかったなぁ…と後悔しています。
過去2年間の残業代は退職後でも請求できるので、 同じ境遇の方は、ぜひチャレンジしてみてください!