UNIQLOの感動ジャケットとパンツはスーツとして使える?元百貨店員のレビュー
永遠の命題、UNIQLOの感動ジャケットとパンツは、 スーツになり得るのか? 今回は、元百貨店員が実際に試したレビュー。
購入のきっかけ
先日、仕事で謝罪訪問に行くために、 スーツを買わなくてはならない状況に。
スーツに関しては、異常なほどのこだわりを持っていた。 プロフィールにも書いたが、新卒で百貨店に入り、 スーツを極めるべく、外に飛び出した。それくらい、人生を狂わすほどスーツを愛していた。 生地や仕立てについて、調べ考えるのにどれだけの時間を使ったかと思うとぞっとする。 百貨店勤めの時や、スーツの会社に入った際に、 身の丈以上のスーツを複数仕立てた。 それが自分の人生の意義とさえ思っていた。 でも、今では一着も着ることができない。 なぜなら、筋トレで身体が当時とは別人になったから。 最終的には、何十万もかけてきたスーツをすべて売り払った。 着れないのだから仕方がない。
家に着用可能なスーツがなくなり、 とうとう困り、百貨店のセールでパターンオーダーを作ることを検討していた。 昨年から検討していたが、その間にも筋トレにより、身体が変化し、 季節に応じて体脂肪の量も変わって、 高いスーツを買う勇気が出なかった。
スーツセレクトで既製品を試すも、 腕がはちきれそうになったので、断念。
とうとうスーツが必須の状況に追い込まれ、 訪問まで2週間となり、とうとうUNIQLOに頼ることに。
試着時の感動
これまで、時折UNIQLOで感動ジャケットの試着はしていたが、 変なところにしわが入ってしまったり、 薄くて安っぽかったり、という理由をつけて購入を避けてきた。 でも、今回ばかりはそんなことを言ってられない。 近くの店舗に駆け込んで、感動パンツとセットアップで試着をしてみた。
これがセットアップでの試着は初めてだったが、 あまりの着心地に感動した。 直近で着ていたスーツは、50年代のUK Vintageだったので、 重いし、生地も硬かったから、その感動はひとしおだった。 僕はとりわけ、UKスタイルと重めの生地が好きでたまらなかったのだが、 なんであんなものを着ていたのだろうか。 今となっては、全く理解ができない。
感動ジャケット、パンツの感動ポイントを細分化するとこんな感じ
①軽さ
②安さ
③仕立て
①軽さ
これは、言わずもがなだが、とにかく軽い。 僕がこれまで着てきたスーツは、重く、肩がこるものがほとんどだった。 イタリア的な仕立ては、嫌いだったから。 でも、もうそんなこだわりはなくなり、とにかく着やすく、安く、それなりの見栄えのものを求めていた。 そのうちの”着やすさ”がこの製品には詰まっていた。 シャツを着る感覚でジャケットを使用でき、 パンツは、スウェットと変わらないくらい楽な着用感。 これは感動せずにはいられなかった。
②安さ
セットアップで10000円。ありえない。 何倍、何十倍のお金を払って、もっと着心地が悪く、 気を遣うものを買っていたと思うと、涙が止まらない。 その安さも含めて、感動スーツだ。
③仕立て
今回驚かされたのは、裾がダブルにできること。 裾上げをしたくて、採寸をしてもらって、レジで仕上げを選択してくださいといわれたので、会計へ。 ”裾上げ”という選択肢しかないだろうと思っていたが、 まさかのシングル、ダブルの選択肢が!!! しかも、シングルとダブルで同じ価格。 ダブルにするしかないじゃん!!! すかさず、試着室へ戻り、ダブルを想定した採寸をしてもらうことに。 仕上がりも完璧で、つくづく感動した。 先に述べた、ジャケットのしわもなぜかなくなっていて、 文句の言いようがなかった。
まとめ
元百貨店員の中でもスーツにこだわりまくっていた僕も、 あまりの着やすさと安さに感動してしまった。 スーツが必要な人は、まず試してほしい。 僕は、既製品サイズのものを裾上げした程度でピッタリだったが、 簡単なオーダーも可能なので、万人におすすめ。